ランドセルの歴史

 実は!ランドセルの歴史は約140年前までさかのぼります。 おじいちゃん・おばあちゃん世代から、数十年前までのランドセルといえば、赤と黒が一般的でした。今ではたくさんのカラーバリエーションの展開になっており、中にはゴールド、ホワイトなど目立ちすぎるモノも出ているようです。 しかしデザインは変わっても昔から日本人になじみは深くこれからも切っても切れない関係です。 意外と知られてない誕生秘話を学び、ランドセル選びに役立てていきましょう!

 

ランドセルの発祥はオランダ

 私たちほとんどの日本人は『ランドセルって日本が発祥でしょ!?』と思われている方がほとんどだからですよね。当時は、兵士のカバン(今でいうリュックサック)として使用されており、オランダではすでに使用されてい布製の鞄を使ったのが始まりというのが一説のようですね。 また、オランダではこのカバンをランセルと呼んでおり、それが日本に渡り、ランドセルという言葉になったのも有名な話です。 学生カバンとして使用されるまでは、あくまでも兵士の為のカバンでした。そこで学生カバンとして使用され始めたのは、明治18年のことです。 当時は学習院(今でいう小学校・中学校のことです)への登校は馬車や人力車が一般的でしたが、明治18年に禁止になりました。そこで、お弁当や教科書などを入れるための通学カバンとして使用された事が始まりと言われています。 当時は兵士が使用していたカバンが全国の小学校に使用され始めたのは昭和30年以降になります。しかし、地方だとまだまだ普及は少なく、風呂敷を使用して通学する子供が多かったようですね。

 

 戦後から急激に一般化

 戦後、日本が発展していく最中、学校では、『宿題』という文化が当たり前になりつつありました。つまり、学校から教科書を持ち帰り、自宅で勉強というスタイルになりランドセルは必要不可欠なものとなったのです。しかしながら当時のランドセルは牛皮で作りもお粗末なもの、しかも非常に重いカバンでした。当店のランドセルは約1200gほどですが、当時は2000g近くの重さがあったようです。 ごく一部ですが、昭和20年代にはすでに絵柄や模様が入ったランドセルがあったようです。花の絵柄・野球をする男の子が描かれたモノもあったようですね。そこからランドセルの成長は一気に加速していきます。昭和60年代に入ったころには、丈夫で軽い人工皮革が主流となりました。

 

平成令和時代で多様化海外へ

 平成に入ると、ツートンカラーや刺繍入りなどが大半を占めてきます。最近ではスポーツメーカーとのコラボ、アニメとのコラボが広まりバリエーション豊かになっていますね。 また、日本のアニメが好きと同じように、日本文化の影響を受け、日本製品が好き、日本のランドセルも海外の一部子供に流行っています。また、子供だけではなく、大人にもランドセルが流行り始めます。今までのランドセルといえば、子供が使用するものでしたが、ヨーロッパ・海外セレブが背負ったことで、一気に大人用のランドセルが流行り始めます。実際、ハリウッド女優が日本の女の子が使用しているピンクのランドセルを背負った写真が世に出回りました。 そこからは、数十万もするモノが一部で大流行し、手に入ることすら難しいほどになります。大人用ランドセルの人気は実店舗だけはなく、通販でも在庫が品薄なほど、大好評となっています。その他にも横長のランドセルやスタイルを変えたデザインも徐々にではありますが、増えつつあるようです。